内容
検査当日はお腹の張り止めのお薬を飲んで安静にして、お腹の張りを完全に取ったあとで検査をします。検査はまず、超音波で子宮内の胎児及び胎盤の正確な位置を確かめます。次に、腹部を消毒し局所麻酔をして羊水検査用の細い針をお腹から刺し、約20mlの羊水を取り検査センターへ送ります。検査後1~2時間位安静にしていただき、赤ちゃんが元気なことを超音波で確認してからお帰りいただきます。お帰りになった後でも当日は安静が必要ですので、検査後に予定を入れることは避けてください。羊水検査は結果が出るのに 3~4週間を要します。この検査は一般検査とは異なり事前の予約が必要です。
時期(間隔)
妊娠16週〜17週
下記のような特徴がありますので、ご理解、ご納得いただいた上でご希望の場合は、初期の妊婦健診の際にお申し出ください。
正常を保障する検査ではありません
羊水検査で異常がみつかった場合、染色体の異常や遺伝子の変異があることを示します。しかし、異常がみつからなかったからといって赤ちゃんが100%正常であることを保障する検査ではありません。
また、血液検査などで染色体異常を調べる検査(トリプルマーカー、クワトロマーカー)などもありますが、これらの検査は確率的に赤ちゃんに異常なことが多いか少ないか(100%という結果も出ませんし0%という結果も出ません)を調べる検査です。妊娠中の胎児が正常であるかの判断にはならないため、当院では行っておりません。
異常がみつかっても根本的な治療はできません
結果で異常がわかっても、染色体の異常を治療することはできません。ただし、染色体異常に伴う合併症(心臓の奇形など)で生まれた直後に手術が必要な赤ちゃんは、この検査をすることによって、あらかじめ新生児の手術可能な病院で出産して命を助けることができます。
100%安全な検査ではありません
羊水検査は、赤ちゃんの周りにある羊水という水分を穿刺にて採取し検査します。子宮に針を刺すため、流産や早産の原因になることや赤ちゃんを傷つける可能性もあるのです。全国統計では0.3%~0.5%の割合で検査後に流産や感染などの異常が報告されています。決して安易に受ける検査ではありません。35歳で出産される場合、赤ちゃんが染色体異常である確率は200人に1人、40歳では65人に1人、45歳で20人に1人となります。従って高年齢な方ほど検査後の流産の危険より、染色体異常である確率が高くなるため、検査を受ける意義があると考えられています。
結果が出ないことがあります
羊水とは赤ちゃんの周りにある水分のことで、発育中に赤ちゃんの皮膚などの細胞が羊水の中へ落ちています。羊水中のこれらの細胞が、検査の対象となりますが、これだけでは非常に少ないため、培養という方法で検査ができる程度の数に増やします。この培養に2週間以上かかります。また、うまく培養できないことで結果が出ないことや、場合によっては羊水が採取できないこともあります。その際は担当医と相談しながら再度検査日を設定します。
診察予約について
はじめての方へ
またお電話にてご予約いただいた後、事前に保険証等の情報を登録していただきますと、当日のお手続きがスムーズです。
当院におけるハイリスク妊娠とは
(産科・婦人科)受付時間 9:00~17:00(日祝日は除く)
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