原因不明不妊症
原因不明不妊症とは、⼀般不妊検査をすべて終了され、明らかな原因究明ができない場合(異常がなかった場合)、それにも関わらず半年以上タイミングを合わせてもご妊娠に⾄らない場合をいいます。「原因不明」の場合、今後2通りの選択肢があります。
- このまま⾃然妊娠の可能性を探る(タイミング法)
- ⼀般検査以上に掘り下げて本格的な検索
- ※不妊期間1年以上や⼥性35歳以上の場合には、後者の「検索」をおすすめいたします。
腹腔鏡検査丸の内
簡単な⼿術になりますので、⼀般検査には含まれていません。腹腔内の状態(⼦宮、卵管、卵巣)を直接観察する⽅法です。(⽇帰り)原因不明不妊の多くは卵管の先端(卵管采)の周囲癒着による卵⼦ピックアップ障害による卵管不妊と⾔われています。子宮卵管造影検査では判定できない細かい部分です。腹腔鏡でこれらを検査/診断し、同時に治療(癒着剥離術)も可能です。
腹腔鏡検査の効果(期待度)
35歳までの⽅が癒着剥離術を⾏った場合、術後1年以内に50%〜60%程度の⽅が⾃然妊娠(⼈⼯授精含め)可能となります。術後1年でご妊娠に⾄らない場合は(約40〜50%)、体外受精を検討ください。
腹腔鏡検査をご希望の場合には、詳細な⼿術パンフレットがございますのでお申し出ください。
体外受精
『卵⼦⾃体が悪いのではないか?受精していないのではないか?』体外受精は治療と同時に卵⼦の状態(質)をチェックする究極の検査⽅法です。また、受精の有無(可否)も確認できますので、受精障害も診断できます。施⾏したその周期に1回で妊娠されることも多く、腹腔鏡検査よりも結果(妊娠)が早く得られます。卵管は使⽤しませんので、卵管癒着があっても当然妊娠が可能です。⼀般的に卵⼦の状態は年齢とともに悪くなる(⽼化)傾向にありますので、35歳以降の原因不明の⽅は卵⼦検査をかねて体外受精を検討ください。体外受精の施⾏には待ち時間はございません。ご希望の周期の⽣理2〜4⽇⽬に来院いただければ、その周期に施⾏することが可能です。
体外受精をご希望の場合には、詳細な⼿術パンフレットがございますのでお申し出ください。
- ※「体外受精」を⾏うか、「腹腔鏡検査」をお受けになるかはご夫婦のご判断となります。⾃然妊娠がご希望の⽅で、ご年齢的な余裕がある場合にはまず「腹腔鏡検査」をお勧めいたします。
しかし、実際のご年齢と卵巣機能(卵巣年齢)が必ずしも⼀致するわけではなく、ご年齢以外にも、不妊期間や今までの治療歴、ホルモン値(FSH/AMH)などを考慮し、最終的には医師とご相談いただきご判断ください。 - ※毎⽉2回程度、体外受精講習会を⾏い、腹腔鏡検査および体外受精の詳細な説明を⾏っております。参加費無料ですので、どうぞご参加ください。