完全⾃然周期体外受精
体外受精(採卵)を⾏う際は、多くの卵⼦から質の良い卵⼦を選別するために、排卵誘発剤を使⽤し複数個採取するのが⼀般的です。しかし、⼥性が35歳以下で⽣理周期が順調の⽅は排卵誘発剤無し(完全⾃然周期)である程度の妊娠率を期待できると考え、2019年に以下の通り実施し良好な成績を収めました。
成績
2019年1⽉より1年間で「35歳以下完全⾃然周期」を、約420周期希望されました。
ご本⼈都合でキャンセル10周期、当⽇排卵済72周期、刺したが空胞26周期(約7%)。
新鮮胚移植(採卵2ないし3⽇⽬の初期胚)を実施できた場合の妊娠率は⽣化学妊娠42.8%(臨床妊娠34.5%)、流産率7.4%と期待通りの結果となりました。
2021年2月より新提案:「完全自然周期の体外受精」の年齢制限は廃止します。
注意事項
- ※事前の申し込みは不要で生理が順調な方は月経10〜12日目を目安に来院してください。
排卵誘発剤は使用しないため、生理中のホルモン採血は不要です。
完全自然周期採卵後は、原則として移植は2日目また3日目の初期胚移植となります。 - ※何回でも挑戦できますが、完全自然周期でない体外受精の採卵費用減額対象にはカウントされません。
完全自然周期でない体外受精(刺激周期)の場合は2回目以降の減額があります - ※完全自然周期または刺激周期で施行するかお悩みのご相談は生理2〜3日目にご来院ください。相談の上、どちらでもスタート可能です。