子宮卵管造影検査
子宮卵管造影検査とは、子宮内に造影剤を注入し、子宮の形や卵管の疎通状態をレントゲンで観察する方法です。
予約方法
検査時間
検査時間は数分程度です。モニターを⼀緒にご覧いただきながら⾏います。また結果もその場でわかります。
検査後はすぐに帰宅できますが、検査後お痛みなどがあれば、しばらく安静が必要な場合があります。
注意事項
- 当⽇の体調不良、 発熱、甲状腺疾患、造影剤(ヨード)にアレルギーのある⽅は施⾏できません。
- 2ヶ⽉以内に胃/腸などのバリウム等の検査を⾏った⽅は施⾏できません。
- 検査の施⾏に関しては、クラミジア感染チェックを事前に必ず⾏います。
陽性の場合は延期となり、抗⽣剤で治療をしてからの翌⽉以降の施⾏となります。 - 念のため検査直前(2時間以内)の飲⾷は控えて来院してください。
- ⼦宮の⼊り⼝が硬かったり極端に狭い場合は検査のためのチューブが⼊りませんので、中⽌となる場合があります。
- 検査後に抗⽣剤等で感染予防をいたしますが、ごく稀に(0.1%程度)炎症を起こし、数⽇後に⼊院となる場合があります。
- また、子宮内膜症やクラミジア感染合併の場合は、腹膜炎リスクが増加いたします。
- ※検査⽇にはスカートでお出でいただくとお着替えがスムーズです。
子宮卵管造影検査の限界について
子宮卵管造影結果が正常で、さらに諸検査でも異常を認めない場合、原因不明不妊症といいます。
原因不明の多くは、卵管水腫、クラミジア感染、子宮内膜症などですが、卵管開口部(卵管采)が癒着していることによる卵管不妊(「卵管キャッチアップ障害」といいます)が考えられますが、子宮卵管造影検査では卵管の癒着の有無はわかりません。
従って、「子宮卵管造影検査結果が正常=卵管の疎通性を確認できた」に過ぎません。
癒着等の精密検査には、お腹のなかを直接観察できる「腹腔鏡検査」が有用です。癒着が軽度であれば、同時に手術・治療が可能です。当院ではこの腹腔鏡検査を日帰りで行っております。